リン先生の「認知症予防講座”認トレ”を斬る!③色レク」

2016年10月28日
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認知症ねっと主催の認知症予防トレーニング「認トレ教室」。

気にはなるけど実際に足を運ぶのは億劫…なんて考えている方もいらっしゃるはず。
しかし、認知症には予防が肝心。衰えた認知機能も、トレーニングによって機能向上が可能です。

一人でも多くの皆さんに参加してほしい…。そんな想いからはじまったこのシリーズ。認トレ教室の魅力を皆さんにお伝えするとともに、実際にどんなことが行われているのか、そしてどんな効果が期待できるのかをご紹介します。

第3回となる今回は、会場一体となって楽しめる「色レク」をリン先生がレクチャー。身体を動かすばかりが認トレではないのです!

前頭葉を活性化!色レク

認知症になると、脳の前頭葉の機能が衰えてくるため、意欲が低下したり計画を立てて実行することが困難になると言われています。前頭葉は思考や創造性を担う、脳の最高中枢。この部位を鍛えることで、認知症予防、症状改善に効果を発揮するのです。

さて、今回紹介するのは、そんな前頭葉を鍛える色レクです。

りんさん

色レクでは具体的に「言語理解」「語流暢」「注意分割」「遂行機能」の4つの認知機能を使います。

最近、高齢者の運転事故がよく話題にのぼりますが、上記の認知機能が衰えることで起こりうるものが多数を占めます。 運転時には実際の車の操作をしながら、信号を確認したり、車線を変更したり、標識を見たりと、様々な判断が必要ですよね。 色レクは、そういったことをスムーズに行うための機能を鍛えるものと言ってもよいでしょう。

1つの情報(画像)から「色」と「言語」のふたつの情報に強制的に注意を分割することで、脳を活性化していきます。 …と言葉で書くと難しいですね! 早速やってみましょう。

実践!色レク

画面に次々に出てくる【文字】を声に出して読んでください

テキストの色に惑わされず、正しい文字を読み上げましょう! 教室では下記のような画像がどんどん出てきますので、テンポ良く読み上げます。 この場合「赤」ですね。次々と出てくるので、うっかり「青」と叫んでしまうことも…。

次は【背景色】→【文字の色】の順で声を出しましょう

少しややこしくなってきましたね! こうして1枚だけお見せすると「なんだ、簡単!」と思うかもしれませんが、 次々に画像が出てくると、間違えるシーンも出てきます。
下記の正解は「青、黒」ですね。「緑!」と叫んだらアウトですよ。

指体操1

今度は身体の動きを加えます

ここからは、更にタスクを増やしていきます。文字の色と文字の意味が一致している場合は【左手を挙げる】。一致していなかったら【右手を挙げる】。 更に、自分が挙げた手の方向を声に出してください。たまに右手を挙げながら、自信満々に「左!」と叫んでいる方もいます。(笑)

こちらの課題は、教室では他にも様々なタスクを加えています。 最初は文字を読み上げるだけだった課題も、様々なタスクが加わることで、更なる集中力や判断力が求められます。 普段使っていない脳のネットワークをつなげて、活き活き脳をつくりましょう!

「認トレ教室」ではバラエティ豊かなエクササイズを皆で一緒に行います。 間違えても笑いながら取り組むことで、頭も心もスッキリ。一人ではなかなか続けられない課題も、こうして集まれば楽しく取り組むことができるのです。

次回もまたこちらのコーナーで、「認トレ教室」について、詳しくご紹介していきます。

また、認トレ教室のプログラムや、トレーニングの内容についてご質問のある方には リン先生がお答えします!こちらのフォームより、題名に「認トレ」と記載しご質問ください。

その他日程や、認トレについて詳しくはこちら!

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