認知症介護の注意点:⑤睡眠時に配慮すること

1. ベッドと布団どちらが安全か

認知症の高齢者にとってベッドと布団とではどちらが安全か一概には言えません。

体に障害や痛みがある場合は、ベッドの方が寝起きが楽で介護もしやすいといえますが転落の危険もあります。這ってトイレに行く人にとっては布団の方が向いているでしょう。今までの習慣を大切にしてその高齢者に合ったものを選びましょう。

2. 寝衣の上手な替え方は?

認知症の高齢者の方へは 「着替えますよ」という意識付けを持って頂くために声かけが大切です。

朝になったから、夜だからという声かけをして着替えの意識を持って頂きます。また、着替えの行為については、自分で動ける間は寝衣の交換はさほど難しくありませんが、寝たきりになると、ちょっとした工夫が必要になります。先ず、寝衣の交換は高齢者を横にさせて片側に寄せます。それから片方の袖から脱がせ、その時に新しい方の袖を通します。汚れた寝衣は内側に巻き高齢者の背中の下に置きます。次に反対の横に向けて同じ要領で着替えを行います。介護教室や支援センターの活用もお勧めです。

3. 寝具・寝間着にはどんな配慮が必要か?

たたみに布団を敷くのか、ベッドにするのかは、できれば今までの生活様式を変えない方が認知症の方にとっては良いでしょう。

また、認知症の方で注意力が低下している方もいるので、枕や布団カバーなどで足がひっかかって転倒することがないように周囲の環境を整えておくことが大切です。寝間着に関しては、着替え等が自力で可能ならば、着脱しやすい少し大きめのもの、ボタン等が留めにくい場合はマジックテープのもの、寝たきり状態の場合は浴衣等、状態によって使いわけると良いでしょう。

4. 床ずれの予防と手当の方法は?

床ずれの原因は体の一部分が圧迫されて血行障害を起こすためです。

床ずれの予防策としては次のようなものがあります。(1)頻繁に寝返りを行なう、(2)シーツや寝衣のしわを伸ばす、(3)皮膚を清潔に保つ、(5)床ずれのできやすい部分はマッサージ等で血行をよくする。また、手当てとしては症状が初期なら皮膚の赤くなった部分を温かいおしぼりで軽く押さえ血液の循環をよくする事です。なお、水泡ができる等症状がひどくなるような場合は医師に見せるようにしましょう。

5. 寝たきりの時の運動の仕方は?

体を動かすという事は生活の中の一部で行なう事が自然です。

例えば、日中など昼食のために場所を移動する際にベッドからの移乗の時に、ご本人様に力の入る部分を使って頂き、ご本人の力を発揮していただく事が、気持ちの上でも達成感が生まれやすく、運動にもなります。

6. しばしば不眠を訴える

高齢者の場合は、加齢現象や疾患のために身体の不調が原因で眠れない事が多くみられます。

特に、一人暮らしや閉じこもりがちで、日中刺激が少ない生活をしている方は、心身の不調に気持ちが集中して不眠を招きやすいとも言えます。また、しっかりと睡眠時間がとれているにも関わらず、不眠を訴える場合もありますので、入眠のパターンを観察する事も重要です。昼は活動して夜眠るという生活リズムを整えることが最も大切です。1日30分ほど、外に出て太陽の光を感じ、体内時計を整える事も大事です。

7. 一日に3-4時間しか寝ない

日中は、できるだけ規則的な日課を決めて、心身ともに軽く疲れる程度の運動を試みたり、寝室の環境(室温・照明等)を整えるようにしましょう。

効果がない場合は医師に相談してみましょう。しっかりと睡眠時間がとれているにも関わらず、不眠を訴える場合もありますので、入眠のパターンを観察する事も重要です。1日30分ほど、外に出て太陽の光を感じ、体内時計を整える事も大事です。

8. 昼間はうとうとし、夜は寝ない

昼夜逆転は認知症の症状なのでそれを理解し、日中は、できるだけ規則的な日課を決めて、心身ともに軽く疲れる程度の運動を試みたり、1日30分ほど、外に出て太陽の光を感じ、体内時計を整える事も大事です。寝室の環境(室温・照明等)を整えるようにしましょう。

効果がない場合は医師に相談してみましょう。しっかりと睡眠時間がとれているにも関わらず、不眠を訴える場合もありますので、入眠のパターンを観察する事も重要です。

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