発症から診断まで:③認知症の種類と特徴

1. アルツハイマー型認知症の特徴は?

アルツハイマー型認知症の特徴は、初老期以降に発症するものをいいます。徐々に進行し、治癒することがありません。本人に自覚が乏しく、年齢とともに症状が進行します。

2. アルツハイマー型認知症の原因は?

脳にβアミロイドという異常なタンパクからなる老人斑が出現し、変性した神経線維の束(神経原繊維変化)これが脳全体に蓄積する事で正常な神経細胞を脱落させ脳萎縮を起す病気です。

3. アルツハイマー型認知症の症状の経過?

経過は大きく三期に分けられます。
第1期は物忘れが中心で不安や抑うつなどの合併が見られますが、比較的慣れた日常生活は自立できます。
第2期になると 日常の事ができなくなる、人、時間、場所が判らなくなる等様々な問題症状が起こり、「買い物へいく」、「入浴する」といった動作が次第に出来なくなります。
第3期では過去の記憶も無くなり、思考決定、能力が低下します。立位座位がとれなくなり寝たきりになってきます。


4. アルツハイマー型認知症と器質との因果関係は?

アルツハイマー型認知症の原因は加齢と遺伝と今のところ言われており、今の医学ではまだ解明されていない部分が多いです。

5. アルツハイマー型認知症の本人は病識はあるのか?

脳血管性認知症とは異なり早期に病識が消失するのが特徴です。

病識が欠如するので、周囲の人と様々なトラブルが生じたりする場合もあります。

6. 脳血管性認知症とは?

脳血管性認知症とは脳梗塞や脳出血の後遺症のひとつと考えられます。多発梗塞性認知症、脳血管性認知症とも言います。

7. 脳血管性認知症の特徴は?

脳梗塞や脳出血が原因となって生じる認知症です。

まだらボケが見られ、初期には意識低下や自発性低下が見られます。夜間の不眠や不穏がみられ、症状の変動が激しいのも特徴です。一部が保たれる事からできる事と出来ないことがはっきりしていて「まだら呆け」とも言われます。

8. 脳血管性認知症の原因となる病気とは?

主たる原因は脳梗塞や脳出血ですが、その背景には慢性の高血圧症や脳動脈の硬化があります。

糖尿病・高脂血症等を有する人が動脈硬化を引き起こしやすく、脳血管性認知症の大きな原因となります。

9. 脳血管性認知症の原因はどのような経過をたどるのか?

脳血管障害による認知症では、障害された部位によって症状は異なります。

手足のしびれ、めまい、吐き気、言語障害などの症状がありますが、記憶力の低下が強いわりには判断力や理解力は保たれる場合があります。脳血管性認知症はアルツハイマーより発症は急激であり、脳血管障害の治療薬によって症状の進行は抑えられます。

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