発症から診断まで:⑤医療機関を利用するとき

1. ぼけや認知症が疑われる時、どう説得して病院に連れて行けばよいか?

基本的に本人に嘘はつかないことが大切ですが、病識がない場合は、あらかじめ医師や看護婦に事情を説明し協力してもらい、身体検査や定期検診といって受診させることです。

性格的に拒否的で反抗している場合でも、第三者が介入することで素直に受診することが多いようです。

2. まずどこで診てもらえばよいか?

まず、かかりつけ医に相談することです。

かかりつけ医がいない場合は市町村の医療相談を受けることを勧めます。

3.かかりつけ医で相談するには?

高齢者の正確な情報を把握しておく事が大切です。

生年月日・生活歴・既往症・服薬中の薬・生活習慣・最近特に変わったこと・いつどんな時にどんな症状が出たか・日常生活の自立度等をすぐに答えられるように、メモしておくと良いでしょう。また、本人が聞いてしまうと自尊心を傷つけてしまう内容は、前もって病院に連絡しておく方が良いでしょう。

4. 保健所では認知症の相談を受けてくれるのか?

認知症が疑われるお年よりを医院や病院で見てもらう前に、とりあえず家族が認知症について相談を望むケースが多いと思われます。

そんな時保健所や福祉事務所の区市長村や、包括支援センターの認知症相談等に問い合わせるとよいでしょう。

5. 受診の前にメモしておいたほうがよいことは?

診断の目安となる高齢者の正確な情報をメモしていくことでスムーズな診察を受けることが可能となります。

最近の日常生活について、生年月日・生活歴・既往症・服用中の薬・生活習慣・最近特に変わったこと・いつどんなときにどんな症状が出たか・日常生活の自立度・その他等です。

6. 誰が一緒に病院に付いていくか?

医師に状況を報告するためにも、日常的に本人の状況を把握している人がいいでしょう。

7. 受診を嫌がった時はどうしたらよいか?

ご本人は病気という認識をお持ちでなく、特にアルツハイマー型の場合は不安が大きいので医療受診を嫌がることがしばしばあります。

前もってかかりつけの医師と相談する事、周りの方からも受診を進めるように助言をしてもらうことです。一人で説得しようとすると、逆に対立して余計に困難になるケースがあります。

8. 診察を受ける意味?

早期発見により、早い段階で治療を行ったり、進行を遅らせるための取組を開始できます。

また、本人の自己決定ができるうちであれば、今後の生活・介護・財産などについての意思表示をすることができます。

9. どんな検査をするのですか?

一般的には、家族や本人への問診、知識機能を調べる簡単なテスト、血圧や血糖値・コレステロール値・中性脂肪値・血液検査・検尿・生化学検査・感染症検査等、脳波検査、頭部CTやMRIなどの画像検査を行います。

10. CTスキャンとはどんな検査?

コンピュータを用い頭部のX線断層写真をとるもので、脳内出血、組織の浮腫、骨の形態異常までわかるので、脳梗塞・脳出血や脳の萎縮の程度がわかります。

11. MRIとはどんな検査?

磁気共鳴映像法で、脳梗塞・脳出血や脳の萎縮の程度がわかります。

MRIは放射線を使わないため、健康への危険性が少ないとされています。CTスキャンよりも精密な画像が得られます。

12. PETとはどんな検査?

ブドウ糖に似た検査薬(FDG)を体内に注入し、その集まり具合を画像化し血流や代謝を測定します。

アルツハイマー病では、頭頂葉での代謝障害がみられる事がこの検査でわかります。大掛かりな設備ですので、PET施設一覧等でご確認ください。

13. 脳波検査とはどんな検査?

脳の電気活動をとらえるもので、意識の乱れや変化をみます。

脳腫瘍、頭部外傷、脳血管障害、睡眠の異常などの診断に大変重要な検査です。

14.認知症のお年寄りは寿命が短いのですか?

認知症は、病気であり寿命はその進行によります。

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