言語能力とは
相手が話している言葉や書いてある文字を理解する、言葉を用いて意志を伝える、といったときに使う力を言語能力と言います。
ここでは、言語能力が衰えた場合の症状や、言語能力の強化のためにできること、言語能力をチェックする方法、などについて説明します。
- この記事の監修
言語能力とは
言語能力は、相手の言葉を理解し、言葉を用いて自分の意志を相手に伝える力のことを言います。私たちは、自分の思いや考えを言葉無しに完全に伝えることはできません。言葉を話せない赤ちゃんは泣くことで不快を伝え、周囲の人は経験からなぜ泣いているのかをおおよそ察することはできますが、毎回100%理解しているとは言えないでしょう。自分の意志を的確に伝えるため、他人とコミュニケーションをとるために重要となるのが言語能力なのです。
言語能力が衰えると
言語能力を司っているのは、脳の「言語中枢」という部分で、別名「ウェルニッケ野」及び「ブローカ野」と呼ばれます。言語能力も認知機能のひとつで、認知症ではこの言語中枢が障害され言語能力の衰えが見られることがあります。
言語能力が衰えると、言葉を話す、話を理解する、文字を書く、文字を理解する、といったことが困難になる「失語」を招くこともあります。失語は大きく「感覚性失語」と「運動性失語」に分けられます。感覚性失語は、言葉は流暢に話せても相手の言っていることや文章が理解できないのが特徴です。運動性失語は感覚性失語とは逆で、相手の言っていることや文章を理解できても自分で言葉を発したり文章を書いたりすることが困難になるものです。
言語能力を強化するには
相手が言っていることを理解するのに時間がかかったり、文章の内容がなかなか飲み込めなかったりなど、言語能力の衰えを感じたら、言語訓練を行いましょう。
言語能力を強化するには、ものと言葉を結びつける訓練が有効です。まず、ものが描かれたカードを数種類用意します。そして、他の人にいずれかのものの名前を言ってもらう、もしくは漢字で書いてもらい、それが描かれたカードを選び出す、という方法です。漢字はその形に意味があるため、ひらがなよりも理解しやすいとされています。
先ほどの方法とは逆に、描かれているものを漢字で書く、という方法も言語能力を強化する訓練になります。また、新聞のコラムなどの音読・書写も非常に有効です。こちらはひとりでも行えるので、ちょっとした空き時間ができたらこの訓練をやってみる、という習慣をつけるとよいでしょう。
言語能力をチェックするには
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