アルツハイマー病体感アプリ~英研究団体が開発

2016年6月10日

仮想現実(VR)で日常生活を再現

アルツハイマー病を研究するイギリスの団体「Alzheimer’s Research UK」は、アルツハイマー型認知症を体感するスマートフォンアプリ「A Walk Through Dementia」を開発した。

現在、アンドロイドアプリの配信サイト「Google Play Store」から無料でダウンロードできる。

同アプリは、ユニバーシティー・カレッジ・オブ・ロンドンのアルツハイマー病研究センターの協力で開発。360度見られる仮想現実(VR)空間の中で、買い物やキッチンといった日常の生活の場で作業をするというもの。

「Cardboard」というVR用ヘッドセットを使うと、さらにリアルに体感できる。

困難に直面、そのとき患者は

「訪問客に紅茶をあげる」場合に、スーパーへ買い物に行き、家に戻り、紅茶を入れる、という3つのシーンがある。

買い物では、商品の場所を探す、レジに並ぶ、お金を数えるといったそれぞれの場面で起きる困難を体験。また、帰宅途中で地理感覚を失うことや、帰宅後紅茶を入れる際に順序を忘れたり認知症患者独特の言動を見せたりする場面も体験する。

アルツハイマー病の人がどのような心理感覚に陥るのかという、目にすることができないことを体感することで、アルツハイマー型認知症はどのようなものかをより深く理解してもらいたい、というのが制作者の意図。

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▼外部リンク
Google PlayのAndroidアプリ


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