埼玉県、若年性認知症デイサービスのモデル事業者決定
「アップネス」と「デイサービスセンター けやきの家」
埼玉県では、若年性認知症の人たちが安心して生活できる場所をつくるために、通所介護サービスを提供するモデル事業者を新たに公募し、このほど2つの事業者が決定した。
春日部市の株式会社あいはなが運営する通所介護施設「アップネス」と、三芳町の社会福祉法人三芳町社会福祉協議会が運営する認知症対応型通所介護施設「デイサービスセンター けやきの家」。
実施期間は、平成28年7月1日(金)~平成29年3月31日(金)まで。同事業は、「若年性認知症の人の社会参加促進及び若年性認知症の人の家族支援」を目的としている。
社会参加活動を希望する若年性認知症の人が対象
「若年性認知症」は、65歳未満で認知症を発症した場合をいい、県内の推計人数は約2,000人。今回対象となるのは、利用時に要介護1程度で、65歳未満の若年性認知症の人。本人が社会参加活動を希望していれば、誰でも参加することができる。
若年性認知症デイサービス「アップネス」では、社会福祉施設でのボランティア、ガーデニング、農作業、またふれあい食事会や「パン作り」の調理補助など、さまざまなプログラムを用意。スケジュールには、健康チェックや体操も組み込まれている。駅と施設間の送迎、昼食などが無料で利用できる。
若年性認知症デイサービス「けやきの家」では、こどもたちを支援しながらデイサービスを過ごすスタイルで、賃金も支払われる。こども食堂の買い出しや準備、農作業、こどもの遊び相手、学習支援などをおこなう。健康チェックやミーティングがあり、駅と施設間の送迎、食事が提供される。
認知症サポート企業への登録を
埼玉県では、「認知症サポート企業」への登録を募集している。
サポート企業になると、認知症サポーターを計画的に社内で養成し継続的にフォローアップしていかなければならない。さらに認知症への適切な理解と対応につとめ、そのための自主的な取組を実施していく必要がある。
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