NHK科学番組ディレクター 「認知症は早期発見で予防できる」を刊行
2016年5月16日
科学・環境番組部チーフ・ディレクターの青柳由則氏
NHKの科学・環境番組部のチーフ・ディレクターである青柳由則氏が認知症の予防についての書籍「認知症は早期発見で予防できる」を刊行した。著者はNHKスペシャル「シリーズ認知症革命」などを担当、この著作では認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の症状に気づくことの大切さなどが記されている。
軽度認知障害の段階で気づくことの大切さ
健常者と認知症の中間にあるとされるのが軽度認知障害である。軽度認知障害は、記憶などに問題があっても、日常生活動作には支障がない状態であるが、この状態で放置すると、高い確率で認知症へと進行してしまうことになる。
青柳氏によるこの著作では認知症発症のメカニズムを踏まえ、これまで認知症に対する投薬で根治が、なぜ難しかったのかを解き明かし、投薬時期が遅すぎることが問題だと指摘している。そして、早期に治療を開始するためには、認知症と診断される前の軽度認知障害に気づく必要があるとしている。
また、軽度認知障害に気づくためのポイント、運動による認知機能の改善、現在行われている治療薬開発の状況などが記されている。この「認知症は早期発見で予防できる」は文藝春秋より出版され、四六判、価格は税別1,400円、全国の書店またはネット通販で販売、電子書籍版も用意されている。
(画像は日本放送協会のサイトより)
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『認知症は早期発見で予防できる』青柳由則 単行本 – 文藝春秋BOOKS
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