初動を早める「徘徊SOSネットワーク津」運用開始
2016年4月22日
事前登録で第一報から関係機関への連絡までがスムーズに
三重県の津市役所は4月4日の市長定例会見で、徘徊する認知症高齢者を早期に発見し保護する「徘徊SOSネットワーク津」の運用を始めたと発表した。
徘徊が心配される人が家族にいる場合、本人の身長などの特徴をあらかじめ登録しておくことで、行方不明になった場合に速やかに関係機関に本人情報が伝わる仕組み。
具体的な仕組み、これまでの問題は
行方不明になった場合、警察署に行方不明届を提出すると津市役所に連絡が入り、協力機関に情報が一斉にメールで伝達される。
協力機関は、民生委員や児童委員、各在宅介護支援センター、高齢福祉・介護サービス事業所、津市生活・介護支援サポーター、津市認知症サポーター、消防署、出張所など。
事前登録は、申請者の氏名や連絡先等に加え、登録する人の氏名、身長、体重、歩行の程度などの基本情報と上半身写真が必要。
事前登録すると、靴などに貼る反射ライト用シールが1人あたり10足分支給される。
認知症高齢者数は平成26年4月現在、三重県全体で約5万人、津市で約8千人。いずれも人口10人あたり1人が認知症高齢者、という状況である。
これまでは、認知症の人が徘徊などで行方不明となった時、関係機関へ電話で氏名や特徴を詳しく伝えてから、捜索を開始していた。連絡に時間を要することもあり、行方不明となった本人や、家族、関係機関への負担が大きいことが問題であった。
(画像はプレスリリースより)
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市長定例会見資料[pdf]
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