本人の様子に応じた支援をまとめた「認知症ケアパス」福知山市版完成

2016年4月22日

支援体制の一覧を伝えるだけでなく、啓発目的にも

京都府の福知山市役所では、認知症でも安心して暮らせる地域づくりを実現するため、「福知山市認知症ケアパス」を制作し、同市役所ホームページで発表した。

「福知山市認知症ケアパス」とは、家族や地域の人間が認知症になった場合に、認知症の状態に応じてどのような支援が福知山市で受けられるかを一覧にしてまとめたもの。相談窓口の連絡先も一部抜粋して掲載されている。

また、「福知山市認知症ケアパス」を手にとって認知症を理解してもらう、という啓発の視点も企図している。

通り道を意味する「パス」 その内容は

「福知山市認知症ケアパス」では、認知症を「初期」「中期」「後期」の3つのステージに分け、それぞれのステージにおける本人の様子、対応のポイント、福知山市で受けられる支援体制、を一覧にまとめている。

例えば初期は、日常生活に見守りや声掛けが必要なステージとし、本人の様子は「同じことを何度も言う、探し物が増える」「今日の日にちが分からない」など9項目を挙げている。

対応のポイントは「同じ話であることを指摘しない、修正しようとしない」「カレンダーに記入する」など14項目が記されている。

支援体制としては、「地域のサロン・老人会」など交流の場への参加や「認知症サポーター養成講座」受講で認知症を正しく理解する、としている。

認知症ケアパスは、ホームページに掲載されているほかに、福知山市役所高齢者福祉課、及び各地域包括支援センターに置かれている。

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