ハンセン病療養所入所者約4分の1が認知症

2016年4月18日

全国のハンセン病療養所入所者のおおよそ4分の1が認知症

平成28年4月2日、全国のハンセン病療養所において暮らしている入所者のうち、おおよそ4分の1にあたる約26%が認知症を抱えていることが、全国ハンセン病療養所入所者協議会調べによって判明した。

なお、現在の入所者の平均年齢は83歳以上と高齢化の傾向にある。

入所者のうち4人に1人が認知症を抱える

今回行われた調査結果によると、全国13の療養所における入所者は1,609人となっておりうち26.4%である454人が、認知症を抱えているという。

このうえ、26.9%が要食事介助であり8.7%が寝たきりという現状にあるのだ。

またこの背景には、様々な理由から療養所にとどまるものが多いのと高齢化がともにある。

2018年度までに介護職員を入所者1人につき1.5人を目指す

こういった現状を踏まえ、厚生労働省は2018年度までに事務職員を減らしたうえで、介護にあたる職員を入所者1人あたり1.5人となるよう増やしていく方針だ。

入所者らからも、認知症の症状自体進行するにつれより手厚いが必要となることから、一層の支援充実が求められている。

(画像はイメージです)

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▼外部リンク
国立ハンセン病資料館

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