認知症患者による過去の鉄道事故まとめ

2016年3月16日

2014年に発生した鉄道事故は28件

国土交通省には全国約200の鉄道会社で起きた鉄道事故やトラブルの詳細報告が毎日のように届き、2014年度からは当事者が認知症かどうか把握した場合には報告に加えるよう指示している。

高齢者による事故が後を絶たないことから、現在は記憶力や判断力などの認知機能が低下した認知症患者に対して免許更新の要件が厳しくなっているものの、未だ認知症患者が線路内へ車で立ち入るケースは多く、認知症と診断されながらも車の運転をしている人は多いと容易に想像ができる。

今回は認知症患者が関わっている鉄道事故をまとめた。

列車と衝突、事故後に認知症と診断(JR篠ノ井線)

6両編成の特急列車が走行中に路線内に停止していた自動車と衝突し、列車の1両目が脱線した。幸いこの事故による死傷者はいなかった。降車した車掌が線路内で70代の男性を発見、男性は長野市在住ということ以外はっきりとした返事が出来ない状態だった。

事故後男性は医師の診察を受け、その結果重度ではないが認知症であることが診断された。男性は現在免許証を返納している。

(画像参照元:東日本旅客鉄道長野支社

認知症徘徊事故、家族の賠償責任なし(JR東海道線)

2014年12月18日未明、要介護4の認定を受けていた認知症患者の男性(当時91歳)が自宅で介護していた妻がまどろんだ隙に外出し、男性は徘徊中にJR東海道線の共和駅構内で電車にはねられて死亡した。

この事故でJR東海側は遺族に対して賠償請求、訴訟へと発展した。今回の裁判では家族に賠償責任があるかないかが注目された。

2016年3月1日に最高裁は「監督が容易な場合は賠償責任を負うケースがあるが、今回は困難だった」と判断し、家族は賠償責任を負わないことが確定した。

(画像参照元:東海旅客鉄道株式会社

行方不明の認知症患者が列車にはねられ死亡(JR東北本線)

2016年3月8日早朝、宮城県大崎市のJR東北線で線路内にいた男性(当時79歳)が貨物列車にはねられて死亡した。警察によると男性は認知症で、家族によると前の日の夜から行方が分からなくなっていたとのこと。

男性は前日に家族と共に外出し、家族が買い物をしている間ひとりで車に残っていたが、買い物を終えた家族が車に戻ると男性はいなくなっていた。家族は警察に連絡して捜索を依頼したが、翌朝男性は行方不明になった店から20キロほど離れた線路内で列車にはねられて亡くなった。

画像参照元:東日本旅客鉄道仙台支社

認知症の男性、線路内を車で1.3キロ走行(阪急京都線)

2015年7月8日夜、大阪市の阪急京都線で愛知県安城市在住の無職男性(当時73歳)が線路内を車で1.3キロ走行。男性は電汽車往来危険容疑で逮捕された。

男性は逮捕当初「どこから線路内に入ったか覚えていない」「55年前の友達に会いに大阪にやってきた。友達の名前や住所は分からない」などと説明。大阪地検は認知症の疑いがあることを公表し、男性を処分保留で釈放した。

(画像参照元:阪急電鉄

認知症患者が自殺を図る(JR仙山線)

2015年8月24日朝、仙台市青葉区東照宮のJR仙山線の線路上で、近くの福祉施設で暮らす無職男性(当時73歳)が4両編成の回送列車にはねられ死亡した。

仙台北署の発表によると男性は線路にあおむけに横たわっていたとのこと、同署は男性が自殺を図った可能性があるとみて捜査した。男性は認知症を患っていた。この事故によりJR仙山線は10本を運休、約3800人に影響があった。

(画像参照元:東日本旅客鉄道仙台支社

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