黒酢が認知症を抑える可能性が!鹿児島大学共同獣医学部が発表

2016年3月18日

マウスに黒酢を与えた実験

鹿児島大学共同獣医学部の叶内(かのうち)宏明准教授らの研究グループが、マウスによる実験で、鹿児島産の黒酢が認知症の発症を予防する可能性があることを明らかにした。

県内で作られている「壺造り米黒酢」を濃縮し混ぜたエサを認知症のマウスに与え続け、水面下にある足場を見つけさせる実験を行ったところ、普通のエサを食べたマウスと比べて、見つけられたマウスが多かったという。

黒酢の効果の可能性

認知症の発症は、脳内に異常な形のたんぱく質が蓄積して神経細胞を傷つけることが原因の一つとされている。実験では、異常なたんぱく質を元にもどす働きのある、別種類のたんぱく質が、黒酢を摂ることにより脳内で増加する可能性があることがわかった。

認知症を発症した脳は、高い酸化状態だといわれているが、実験結果は、黒酢にふくまれる酸化を抑える物質が作用した可能性があるという。叶内准教授は、黒酢に注目し、県特産品の壺造り米黒酢を使用し、2011年から研究を続けてきた。

叶内准教授は、今後、人の臨床試験などを行い、効果が検証されれば、黒酢が新たな予防手法の一つとなる可能性もあるとしている。これまでも健康に良いといわれ、容易に摂ることのできる「黒酢」が、人に関しても効果があることが期待される。

(画像は公式ホームページより)

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▼外部リンク
鹿児島大学共同獣医学部


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