アルツハイマー病の神経変性に関連か、九大が8-オキソグアニンの研究結果発表

2016年3月8日

8-オキソグアニンの蓄積が神経突起の変性を引き起こすことを発見

2016年2月25日、九州大学は、同大学生体防御医学研究所の中別府雄作主幹教授らの研究グループにより、DNAの酸化体である「8-オキソグアニン」の蓄積が神経突起の変性を引き起こすことが発見されたと明らかにした。

老化とともに亢進する酸化ストレスは、アルツハイマー病を含む認知症における神経変性を引き起こす原因の1つとして注目されている。しかしどのようなメカニズムで神経変性を引き起こすのかは明らかになっていない。

今回の研究成果によって、アルツハイマー病などの神経変性メカニズムの一端が明らかになった。この成果を生かし、神経変性の治療薬開発の可能性が示されたと言える。

「Scientific Reports」オンライン版に掲載

同研究グループは、DNA塩基の主要な酸化体である8-オキソグアニンがDNAへ蓄積することで神経細胞に及ぼす影響を詳細に解析した。

8-オキソグアニンを分解除去する働きを持つ酵素「MTH1」と「OGG1」を欠損した神経細胞は、抗酸化剤のない条件で培養するとミトコンドリア機能障害に陥り、神経突起の生成が顕著に低下することが分かったという。

研究成果の詳細は2月25日、英国科学雑誌「Scientific Reports」オンライン版に掲載される。

(画像はプレスリリースより)

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▼外部リンク
九州大学 プレスリリース


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