魚介類がアルツハイマー病予防に効果を発揮する可能性
2016年3月7日
身近に存在した予防策
アルツハイマー病の予防に意外な救世主が登場かもしれない。
週に1回以上魚介類を食べることがアルツハイマー病の予防につながるという有意義な報告が海外の情報筋から持ち上がっているのだ。
日本国内でも認知症の原因として最もメジャーな存在といっていいアルツハイマー病だが、一度発症すると発症前の状態に戻す治療法はなく、その予防法や治療法があらゆる方面で研究されているが、いまだ確実な方法が発見されていないのが実情だ。
脳解剖による検証結果
今回の報告内容は、アメリカで過去に行われた認知症研究の対象者の内、死亡した554人の患者の遺体から脳解剖によって、アルツハイマー病と判断される要素が見られるかどうか調査する方法で明らかになった。
その結果、週に1回以上魚介類の摂取を行っている人のみに有意なアルツハイマー病の病理所見減少効果が確認され、神経原線維変化がより軽度かつ限局的な上に神経病理学的に定義される病態の発生率が低かったという。
これによって食生活がアルツハイマー病の予防となんらかの関係を持っている可能性が浮上し、食生活全体のバランスを整えた上で魚介類を適切な量食事に取り込むことが、アルツハイマー病の予防に効果を発揮するのではないかと思われている。
(画像はHPより)
▼関連記事
糖質だけじゃない脳と脂質の大事な関係!! 栄養士がお伝えする、コレステロールを積極的に取った実践レシピ[PR]
▼外部リンク
PubMed
【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 【広川先生監修】5分で分かる認知機能チェック(無料)はこちら
- 認知症は予防できるの?
- 認知症の種類とその詳細はこちら