補聴器装着を積極的に!認知機能低下のリスクを軽減
補聴器メーカー オーティコン社の発表
老舗補聴器メーカーであるオーティコン株式会社は、11月6日、難聴者が補聴器を装用することで認知機能低下のリスクが減少することが明らかになったと発表した。
米国学会誌Journal of the American Geriatrics Societyに掲載された研究結果から、「難聴でありながら補聴器を使用しない場合、認知機能の低下は加速」すると実証されたことにもとづく。多くの専門家は、難聴によって高齢者が社会的活動に参加しなくなることが、認知機能の低下につながると考えている。
難聴が社会的孤立につながる
オーティコン社の聴覚学および応用聴覚学研究所長であるトーマス・ベーレンス氏によると、音から意味への変換は脳でおこなわれており、聴覚が損なわれると、脳に届くはずの必要な情報が足りなくなる。
これによって難聴者は、毎日を活動的に過ごす気力がなくなり、社会的活動から遠のくようになって引きこもってしまうのだという。社会的孤立は、認知障害やアルツハイマー病のリスクを増大させることにつながる。
認知症になるリスクの軽減を期待
難聴は、高齢者に最もよくみられ、世界中で約3億6000万人が聴覚に障がいがある。しかし難聴である人のうち、治療を受けていない人は75%以上。難聴の治療を受けても、実際に補聴器を使用するまでに平均7~10年もかかっているということだ。
難聴であることを自覚しながら、補聴器をつけることをためらっている人にとって、この研究結果は示唆にとんでいる。補聴器を使うことで、耳が聞こえるようになるばかりでなく、認知症になるリスクの軽減も期待できるということだ。
(画像はプレスリリースより)
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▼外部リンク
オーティコン株式会社 プレスリリース
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