認知症の診断がヘルメット型PETで

2015年11月26日

認知症の早期診断につながる研究に成功

国立研究開発法人 放射線医学総合研究所は、株式会社アトックスの研究チームと共同で、世界初のヘルメット型PETの開発に成功したことを、11月5日に発表した。

PETは、体の中の生体分子の動きを外から見ることができる画像診断法の1つで、これを利用することで、認知症の早期診断が可能となる。頭部に最も近づけるヘルメット型にすることで、診断に正確性が加わった。

認知症対策が重要

日本は、高齢化が進み、認知症患者が増加している。日本だけでなく、認知症問題は、先進国の重要な問題だ。今回開発されたヘルメット型PETは、早期診断の実現が期待されている。

今回の開発では、放射線医学総合研究所の独自技術である、3次元放射線検出器の特性の利用が可能になる。これにより、近づいても解像度を維持できる。今後は、高解像度・高感度・コンパクト・低価格のヘルメット型PET装置の製作を目指す。

今後の期待

座って行うことができる検査になるため、開発装置は従来の大きさよりもコンパクトになる。そのため、設置する場所がない小さな病院でも導入が可能になった。患者は、このヘルメットを使うとPET薬剤の量が少なく済み、検査時間が短縮されるため検査をしやすくなるメリットがある。

(画像はプレスリリースより)

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▼外部リンク
国立研究開発法人 放射線医学総合研究所 プレスリリース
株式会社アトックス


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