女性が要介護となる主な原因は、関節疾患・認知症・骨折・転倒
ホルモンケア推進プロジェクトの調査
“ホルモンケア”の啓発活動に携わる「ホルモンケア推進プロジェクト」は、「介護の日」(11月11日)に因んで、全国の40代・50代の男女447名(男性222名、女性225名)を対象として、「夫婦間における介護への意識と対策」に関するインターネット調査をおこなった。
40代・50代夫婦の介護への意識は低い
その結果、40代・50代夫婦の約6割以上が、「配偶者に介護が必要になる可能性は低い」と回答した。自身の健康状態についてどれだけ把握しているかの調査では、健康診断の受診頻度が、男性は毎年受診するという人が約8割と高いのに対し、女性は約半数にとどまった。
配偶者の健康診断の結果については、相手の結果について話し合いをすると回答した割合は男性が約半数、女性は約7割で、妻の健康診断の結果について把握している男性は、約4割と少ないことが明らかになった。
女性の健康診断受診率が低いこと、夫婦で話し合う機会が少ないことなどから、女性は知らないうちに健康リスクが高まり、将来要介護者となる可能性が高いということになる。
要介護の主な原因 -脳血管疾患・関節疾患・認知症・骨折
超高齢社会にともない、日本の平均寿命は急激な伸びを見せている。しかし要介護者数も増加しており、健康寿命とのへだたりが問題となっている。
厚生労働省は、2013年の平均寿命は女性86.61歳、男性80.21歳、健康寿命は女性74.21歳、男性71.19歳と発表。また要介護の主な原因は、男性の第1位が脳血管疾患。女性では、関節疾患、ついで認知症、骨折・転倒など高齢による衰弱としている。
エクオールの摂取を
認知症や骨密度の低下、脂質異常などは、更年期以降に女性ホルモン(エストロゲン)が低下することによってもたらされるリスク。今、この女性ホルモンと同様の作用をする腸内産生物質「エクオール」が、女性の健康寿命を延ばす可能性があるものとして注目されている。
エクオールは、大豆イソフラボンに含まれる成分が、腸内細菌の力を借りて生み出されるもので、骨密度やしわの改善に効果があるとされる。東北大学がおこなった疫学調査においても、「エクオールを腸内で産生できる人は、要介護リスクが軽減される可能性がある」と発表している。
更年期を過ぎた女性はとくに、大豆製品やエクオールを含む食品を摂取できるよう、食生活を見直す必要があるのかもしれない。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
「ホルモンケア推進プロジェクト」プレスリリース(@Press News)
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