『娘になった妻、のぶ代へ』 砂川啓介の壮絶な「認知症」介護日記
出版日に『中居正広の金曜日のスマたちへ』に出演
今年5月、認知症であることが公表された声優の大山のぶ代(82)の夫で俳優の砂川啓介(78)が、その介護生活を赤裸々に描いた本『娘になった妻、のぶ代へ 大山のぶ代「認知症」介護日記』を、10月23日に双葉社より出版した。
砂川は、同日放送のTBS系『中居正広の金曜日のスマたちへ』に出演し、大山との闘病生活と認知症公表前後の経緯について語った。
認知症公表の経緯を語る
大山は、2008年に脳梗塞を患い、退院後から認知症の症状が現れるようになった。2012年、アルツハイマー型認知症と診断され、それ以後砂川は、ほとんど人には告げず、壮絶な介護生活を送っていたという。
認知症の症状に加え、老老介護であることの限界を感じ、砂川は親友である毒蝮三太夫に相談。「公表した方がいい」とのひと言から、今年5月にラジオ番組で公表するに至った。放送終了後、激励の電話が鳴り止まず、砂川は「ホッとした。自分が一番楽になった」と当時を振り返っていた。
赤裸々に語られる介護の記録
『娘になった妻、のぶ代へ』では、発症後の大山の写真を掲載し、2700日におよぶ介護日記を初公開している。「ドラえもん」 だった自分をほとんど忘れてしまっている妻、徘徊、幻覚、排せつなど認知症介護の生々しい現実がそこには綴られている。
しっかり者の姉さん女房だった妻が、まるで「娘」のようになってしまったことへの思いから、この本のタイトルが決まった。砂川は、公表したことをきっかけに、介護生活がずいぶん明るくなったと語る。いっしょに外出したり、特製のトマト料理を作ってあげたり、就寝前の「ハグ」でスキンシップをはかるなど、介護生活に前向きに立ち向かう姿がうかがえる。
『娘になった妻、のぶ代へ 大山のぶ代「認知症」介護日記』は、定価1300円(税別)。全国460万人以上の認知症患者とその家族に送る、エールでもある。
(画像は amazon.co.jp より)
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