大阪府 認知症高齢者の行方不明にかかる実態を調査

2015年10月6日

今後の認知症の方策を検討する

大阪府は、認知症高齢者が行方不明になった実態を把握するために調査を行った。今回の調査は、平成26年4月1日~平成27年3月31日までの期間に、認知症などを理由に行方不明になった高齢者について調べた。

対象者のプロフィールや、市町村SOSネットワークの登録状況・配信状況をはじめ、警察への届出、要介護認定の有無を含め調査した。

調査結果から分かったこと

平成26年度の調査では、前年度の調査に比べて、行方不明になった場所から発見された場所までの移動距離が伸びていた。

考えられる理由として、認知症高齢者が、体力があり、元気な人が多いことが挙げられる。周囲の人からみたら、体力もあり、徘徊をしていると気づかれない場合が多い。

また、大阪府の交通利便性が良いことも理由として考えられる。発見者らは、住民や通行人など近場で発見するケースも多い。近隣で、高齢者の見守り活動が重要だということが明らかになった。

見守りとネットワークの必要性

前年度からみて今回の調査結果では、SOSネットワーク事前登録、ネットワーク配信、警察の届け出、持ち物などへの記名など、認知症高齢者を取り巻く環境において全てポイントが増加された。

これは、市町村での認知症高齢者の行方不明者を、早期発見、保護へ向けて積極的な取り組みを行っていると言える。

(画像は報道発表資料より)

▼関連記事
徘徊への対応

▼外部リンク
大阪府 報道発表資料
平成26年度認知症等高齢者行方不明実態調査結果


【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】

このページの
上へ戻る