世界の認知症患者数、2050年には現在の3倍、1.3億人に

2015年8月27日

「世界アルツハイマー報告書2015」で報告

2015年8月25日、世界の認知症患者の数は2050年に1億3200万人に達し、現在(約4680万人)の3倍となる可能性があるとする報告書が国際アルツハイマー病協会(Alzheimer’s Disease International、ADI)より発表された。

この報告は、同協会が作成した「世界アルツハイマー報告書2015」による。

報告書によれば、新規患者数は毎年約990万人とされ、これは3.2秒ごとに患者が1人増える計算。この結果は2010年における推定値に比べて約30%も高いものとなっており、高齢化が進む世界においてその数は急激に増加していくと見られている。

認知症の治療にかかる費用も増加

同報告書では全世界の認知症費用についても試算されている。その額は現在で8180億USドル(約98兆円)となるとされ、3年以内に1兆USドルになるとの予測も発表されている。

現在、世界中で60歳以上の高齢者は9億人いるという。その層は今後35年間で、富裕国で65%、中低所得国で185%、貧困国で239%とそれぞれ増加する見込みだ。

(画像はイメージです)

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▼外部リンク
World Alzheimer Report 2015: The Global Impact of Dementia



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