認知症を抱える人の外出支援ツールの開発に向け2社が提携

2016年8月14日

MAMORIOとエーザイ「認知症を抱える方の外出支援ツール」開発に向け提携

平成28年8月1日、認知症を抱える人を対象にその失踪を防止する外出支援ツールMe-MAMORIOの、実証実験及び開発のためMAMORIO株式会社と提携を結んだと、エーザイ株式会社が発表した。

認知症を抱える人の行方不明を防ぐために

高齢化社会の進行等を背景に、日本では認知症を抱える高齢者が増え続けている。また、たとえ認知症を抱えていたとしてもよほど進行しない限り、外出するという行為はつきものであり進行の程度に関わらず、本人なりの外出する理由というものが存在するものだ。

だが、本人の意志とは裏腹に認知症の進行とともに外出による行方不明のリスクは増加し、本人の安全性はもちろんのこと、当人を介助する周辺の人々にとっても完全にいわゆる徘徊を防ぐのは難しい。

そこで今回エーザイは、MAMORIOと提携し認知症を抱える人の外出が行方不明に繋がらないよう、サポートするための支援ツールMe-MAMORIOをMAMORIOとともに、開発することとしたのである。

スマートフォン用アプリとBluetoothによるタグで外出をサポート

今回開発されるMe-MAMORIOは、Bluetoothによるタグと専用アプリケーションのインストールされたスマートフォンとの、連動によって用いる。

その使い方としては、認知症を抱える人の持ち物にタグをあらかじめ取り付けるだけだ。そして、専用アプリケーションのいれられたスマートフォンを所持する周辺住民に、一定距離接近するとタグの位置情報がサーバーに送られ、その情報が同じく専用アプリケーションのいれられたスマートフォンを持つ、家族等の介護者に送信されるのである。

こうすることで、当人の位置情報から足取りが掴めるため行方不明になる前に、保護することができるのだ。

(画像はプレスリリースより)

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