エーザイとシスメックスが認知症診断薬の新たな開発に向けて提携

2016年2月19日

非独占的包括契約の締結

エーザイ株式会社とシスメックス株式会社は、2月15日、認知症領域における新しい診断薬の開発に向けて、非独占的包括契約を締結したと発表した。

エーザイは、30年以上にわたって認知症分野の研究に携わっており、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の治療剤「アリセプト(R)」を市場に提供する実績をもつ。

一方シスメックスは、血液をはじめとする臨床検査領域において専門的ノウハウを有し、遺伝子・タンパク・細胞など血液中のバイオマーカーの高感度検出における技術力にすぐれている。

安価でより簡便な「次世代診断薬」を

これまでアルツハイマー型認知症の診断では、主に脳画像検査や脳脊髄液検査などがおこなわれてきたが、検査費用が高額となり、患者の身体的負担も大きいという問題点が課題であった。そのため、安価で簡便な診断方法や診断薬の開発が求められてきた。

今回の提携により、両社は相互の技術力やノウハウを共有し、認知症の早期診断や適切な治療法の選択、治療効果の定期的確認が可能となる「次世代診断薬」の開発をめざす。

診断薬の開発は主にシスメックスがおこない、承認取得後は、シスメックスが独占的に販売。エーザイは新薬開発に協力し、上市後のマイルストンおよびロイヤリティを受領する。

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▼外部リンク
エーザイ株式会社/シスメックス株式会社 プレスリリース
シスメックス株式会社

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