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エストロゲン補填療法は認知機能に影響低いとの検証結果

2016年7月25日

認知症の予防にホルモン補填療法は関係なし
日本時間の平成28年7月15日にエストロゲン補填療法について、それまで考えられていた認知機能低下の抑制効果は期待できないとした研究結果を、アメリカスタンフォード大学の保健研究・政策学部ビクター・ヘンダーソン氏らが発表した。

なお当該研究結果は、同日発行のアメリカ医学誌Neurology電子版にて、掲載されている。

閉経後の健康な女性567人を対象に検証実験を実施
これまで認知機能低下の抑制に対するエストロゲン補填療法の効果について、その実施タイミングによってそれが左右されるタイミング仮説なるものが考えられていた。

だが今回、ヘンダーソン氏らにより行われた研究はそれらを否定するものであった。

まず同氏らは、閉経後6年以内もしくは10年以上経(た)っている41歳から84歳の、健康である女性567人を集め、それらを2グループに分けた。次に、一方のグループには1日につき1ミリグラム相当のエストロゲン製剤を、もう一方には偽薬を5年間飲用し続けて貰(もら)い、期間の半ばである2年半後に記憶力や実行力等を含む総合的な認知機能検査を実施した。

結果、エストロゲン飲用群と偽薬飲用群の間には認知機能の差は見られず、閉経後の期間についても6年以内と10年以上間には差はなかったのだ。

こうしたことから今回の実験結果は、従来のタイミング仮説による認知機能低下に対する抑制効果及び、エストロゲン補塡療法による認知機能への悪影響のリスクを否定するものだと言える。

調査対象及び使用されたホルモン剤の限定性から未(いま)だ汎化性に乏しく
その一方で、今回の調査実験では対象である女性全てが認知機能の低下を示しておらず、また使用されたホルモン剤はエストロゲンのみとなっている。

だが実際は、更年期障害を有している女性の中には認知機能が低下しているものもおり、一概にホルモン補塡療法といえども様々なホルモンが用いられているのだ。

こうしたことから、現状に当てはめるには条件が乏しく全てのホルモン補塡療法において、認知機能への影響はないとは言い切れないのである。

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▼外部リンク
Cognitive effects of estradiol after menopause

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