鳥取医療センター認知症治療病棟開所病棟のIT化を目指す

2016年7月12日

鳥取医療センター認知症治療病棟にてロボット病棟プロジェクト開始

平成28年6月30日、新設の認知症治療病棟においてロボット病棟プロジェクトを開始すると、独立行政法人国立病院機構鳥取医療センターが発表した。

なおこのプロジェクトは、LASSICと共同でなされるものでありこれと公立鳥取環境大学感情医工学研究所により、なされていた感情解析研究の延長上に位置するものである。

認知症状の悪化が見られた者を一時的に受け入れ

今回、鳥取医療センター内に新設された認知症治療病棟では、妄想や徘徊といった認知症症状の悪化が見られた者を、3か月をメドに受け入れ神経内科及び精神的治療がなされる。

これにより、従来別個に行われていた鑑別診断と治療を1運営下で行い、長期入院解消及び短期入院の需要に応えていき、ひいては患者における満足度の向上を図っていこうというのだ。

人型ロボットを用いての音楽・作業療法を実施

このたび認知症治療病棟に導入されたのは、人型ロボットとして知られているPALRO及びPepperだ。そして、これらとともに患者には音楽療法及び作業療法を受けてもらい、患者らに現れる変化について観察される。

その上で、ゆくゆくはラシックにより研究されている感情解析技術により、患者における精神状態把握の客観化やロボットと患者間の会話自体を治療に生かすことを狙っていくのである。

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▼外部リンク
独立行政法人国立病院機構鳥取医療センター

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