中鎖脂肪酸の認知症の改善効果に関する見解発表

2016年7月10日

日清オイリオ中鎖脂肪酸の有する認知症への効果を発表

平成28年6月28日、中鎖脂肪酸に関する新しい研究の成果として認知症におけるその改善効果についた、具体例及び関連報告を第17回日本認知症ケア学会大会にて発表したと、日清オイリオグループ株式会社が発表した。

なお、第17回日本認知症ケア学会大会は同年の6月4日と5日に行われた。

認知症の改善に中鎖脂肪酸の摂取は有効

今回認知症ケア学会で報告された内容によると、5つの客観的及び定量的測定結果により中鎖脂肪酸の、認知症に対する改善効果が認められた。

その5つとは、若年性認知症向けのデイサービスを利用している4名の認知症状や、1週間のうち3日のみデイサービスを利用している3名での認知症状また、特養老人ホームに入居している認知症患者や、デイサービスを利用する50代女性の認知症患者における、客観的測定に基づいた表情変化の測定そして、健忘を訴えたものやその家族に対する薬局での中鎖脂肪酸提供例である。

これらに基づいた日常における観察により、精神面での落ち着きや積極性また笑顔の増加等が見られ、中鎖脂肪酸の摂取が認知症症状の改善に有効であると帰結したのだ。

今後は中鎖脂肪酸の認知症症状改善に関する信頼性の向上に向け、さらに症例を収集していく予定であり、また外部機関との協力での比較対照研究によってその有効性を明らかにしていく。

認知症患者におけるQOL向上に表情変化の数値化が有効

加えて、今回行われた表情変化の測定に関連する研究として、同様のオリジナル表情分析法によった表情変化に関する評価がなされた。

そしてこれにより、表情変化の数値化はデータの客観化ひいては認知症患者のQOL向上に寄与し得ることが、明らかとなったのだ。

こういったことから、これについても今後認知症患者における生活の質向上及び関連支援等の、クオリティ向上のためさらに検討を重ねていく予定だ。

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▼外部リンク
第17回日本認知症ケア学会大会での発表内容について中鎖脂肪酸が認知症に与える改善効果の影響について検討~客観的・定量的測定と、日常観察から~

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