脳のエネルギー不足を助ける「中鎖脂肪酸」の働き

2016年7月4日 PR

高齢になると気になってくる「もの忘れ」や「認知機能の低下」。実際に、認知症の患者数は年々増加しています。そんな中、ココナッツオイルなどに含まれる中鎖脂肪酸が脳のエネルギー不足を助けるとして注目されています。認知症予防にも効果が期待できる中鎖脂肪酸を詳しく知りましょう。

健康ブームで注目される「中鎖脂肪酸」とは

最近「中鎖脂肪酸」という言葉を耳にしませんか。近年の健康ブームで取り上げられることも多くなってきた中鎖脂肪酸は、私たちの健康に関わるさまざまな機能をもつ、身体にとって大事な油の成分です。最近話題となっているココナッツオイルのほか、牛乳などにも含まれ、私たちも普段の食事で摂取しています。

中鎖脂肪酸の健康機能は生まれてから大人になるまで作用する

中鎖脂肪酸の身体への作用は、私たちが生まれてからすぐに始まっています。中鎖脂肪酸は母乳にも含まれており、未発達な赤ちゃんのお腹でもすぐに消化吸収できるよう、直接肝臓に運ばれてエネルギーとなります。

さらに、成長ホルモンの分泌との関連性もあり、赤ちゃん・子どもの健全な成長をサポートしていると考えられます。また、中高年期の健康維持にも中鎖脂肪酸は大きく役立ちます。

中鎖脂肪酸は一般の食用油の成分である長鎖脂肪酸に比べて吸収が早く、体内ですばやく燃焼されてからだに蓄積しにくいので、生活習慣病の予防に役立ちますし、食が細くなって栄養不足になりがちな高齢者にとっては効率的なエネルギー源となります。

シニア期の認知症予防にも役立つ中鎖脂肪酸

赤ちゃんから大人になるまでの健康をしっかりとサポートしてくれる中鎖脂肪酸。それだけでなく、多くの高齢者が悩む「もの忘れ」や、年々患者数が増える「認知症」に対しても、中鎖脂肪酸が役立つ可能性が研究されてきています。

もの忘れや認知症の原因や対応策についての研究は世界中で行われています。その中で、脳がエネルギー源であるブドウ糖を上手く使うことができず、脳のエネルギーが不足することが原因のひとつとなっているという考えがあります。

そこで、ブドウ糖に代わるエネルギー源として、中鎖脂肪酸から作られるケトン体が有効であるという研究結果があるのです。

中鎖脂肪酸の認知症改善効果の研究が進む

中鎖脂肪酸の認知症への働きについて、アメリカのメアリー医師は実際に試し、その結果を報告しています。アルツハイマー型認知症のご主人の食事にココナッツオイルを使用したところ、症状に改善が見られたというものです。

この発表を知って同じように食事を変えた多くの人からも症状が改善したという報告がメアリー医師のもとに届きました。

さらに別の研究でも、アルツハイマーの患者と軽度認知障害者に中鎖脂肪酸を摂取してもらったところ、ケトン体が増え、記憶力の低下が抑えられたという結果が出ています。

中鎖脂肪酸はまさに、今後さらに深刻になっていくであろう認知症問題を、よい方向へと向かわせるカギになると考えられるのです。

高齢者は積極的に中鎖脂肪酸を摂ろう

現在、日本は世界一の長寿国と言われていますが、必ずしも健康長寿とはいえず、実際には介護やなんらかの治療を受けながら生活している高齢者が多いのが現状です。

また、厚生労働省の調査によると、高齢者の2割~3割程度がが栄養不足になっていることがわかっています。脳や身体のエネルギー不足は、体力や認知機能の低下につながる可能性があります。

食が細くなりがちな高齢者の方は、健康寿命を延ばすためにも効率的にエネルギーを補給できる中鎖脂肪酸を積極的に摂りたいものです。

中鎖脂肪酸、という名前だけを聞くと少し難しく思えますが、中鎖脂肪酸を含む食用油に変えることで、毎日の食事から摂ることができます。

中鎖脂肪酸を積極的に摂ることで脳や身体の健康が守られ、今後の人生をより豊かにできる可能性があります。ぜひ今日から取り入れてみませんか。

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