認知症に関する意識と実態が明らかに
クロス・マーケティング認知症についての実態を調査
2016年6月23日、日本全国における20歳及び69歳に対し認知症に関する意識及び実態調査を行ったと、株式会社クロス・マーケティングが発表した。
認知症に係る実態の把握を目指して
現在日本社会は超高齢化状態にあり、これも1つの要因となって認知症を抱える高齢者が急増している。そうした介護においては大抵高齢者の家族が担い、その家族にとっては多くのケースで負担が大きくなってしまっているものだ。
そうした中でも認知症は、その分類如何(いかん)に関わらず進行に伴い必要なケアの度合いも大きくなってしまう。
こういった現状を受けクロス・マーケティングは、認知症を焦点に家族でそれを抱える者がいる者とそうでない者を比較し、それらの意識及び実態の調査を行うこととしたのである。
認知症への不安と対策実行間での乖離及びその意識の男女差が明らかに
上記の調査の結果、認知症に対し抱く不安と実際の行動との乖離と介護意識の高低において、男女間で差があることが明らかとなった。以下、詳細を見ていく。
まず、認知症に対する不安の有無に関して認知症患者あり群では、男性でおおよそ6割女性では7割の者が認知症に不安を抱いていた。一方、認知症患者無し群では男性が約4割女性が約5割、不安を抱いていたのだ。
次に、認知症の予防のため何らかの対策を行っているかという点についてである。
現在取り組んでいないがいずれ取り組む予定にあるものを含め、認知症患者ありで不安を抱えている群においてはおおよそ5割、不安無し群では約3割であった。また、認知症患者無しでは不安あり群無し群ともに約2割という結果であった。
以上から、認知症に関し不安を抱いているにも関わらず具体的な予防策の実施までは、至っていないこと不安の有無とその高さという視点では女性の方が男性に比べ、高いという実情が明らかとなったのである。
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