恵那市 警察と認知症行方不明者対策「ささゆり協定」締結

2016年7月5日

市と警察署の連携を密にする「ささゆり協定」

6月24日、岐阜県の恵那市と恵那警察署は「認知症行方不明者早期発見等に関する協定」の調印を行った。この協定は通称「ささゆり協定」と呼ばれ、行方不明者発生の防止、行方不明者についての双方からの情報提供、行方不明者の家族の同意が得られた場合の防災無線などを用いた広報活動などがその内容となっている。

増加する認知症行方不明者

2015年に全国で認知症を原因とする行方不明者で、警察に行方不明届が提出されたのは1万2208人。認知症患者の行方不明対策は全国の自治体にも求められており、恵那市でも警察署と市が連携しての対応を強化する必要があった。

認知症患者にも安心安全なまちづくりを

可知義明市長はこの協定締結について、「高い高齢化率の恵那市では、認知症の人を地域全体で見守ることが大切。恵那警察署と連携し、安心安全なまちづくりを」と話し、恵那警察署の野々村敦署長は「認知症の人の保護件数は増加しており、その行方不明には生命の危険を伴う。より迅速、的確な対応をしていきたい」と話している。

なお、「ささゆり協定」のささゆりとは恵那市の野山に自生するユリのことで市の花となっている。この市の花には「大切な故郷の現在を見つめ未来を守る」という思いが込められている。

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▼外部リンク
恵那市ウェブサイト : 認知症の行方不明者を守る協定を結ぶ

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