来年3月、75歳以上の運転者に認知機能検査を義務化
2016年7月15日
認知症の疑いがあると判定された運転者が対象
2016年7月12日、政府は、改正道路交通法の施行日を2017年3月12日とする政令案を閣議決定したことが分かった。朝日新聞など各社が報じている。
改正道路交通法では、75歳以上の運転者を対象に、逆走や信号無視など18項目に違反すれば原則として、臨時の認知機能検査が義務付けられる規定が盛り込まれる。
さらに75歳以上の運転者が免許更新時か臨時の認知機能検査において、記憶力と判断力が低い「1分類」と判定された場合には、医師の診断が義務となるという。
多発する高齢者の交通事故に対応
今回の改正は高齢運転者による重大事故を防ぐことを目的としている。
一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会によると、運転免許保有者10万人当たりの交通死亡事故件数において、65歳以上の高齢者によるものは16~24歳の若者に次いで多い。
認知症で治療中の者が運転する乗用車が、多数の車両が絡む事故を引き起こした例や、事故後に認知症と診断される場合も少なくない。
今回の改正により、免許更新時か臨時の認知機能検査において認知症を発症していると診断された場合、免許は取り消しか停止される。
▼関連記事
認知症の人の事故やトラブルの把握へ~国が省庁連絡会議
▼外部リンク
高齢運転者支援サイト 一般社団法人 全日本指定自動車教習所協会連合会
【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 【広川先生監修】5分で分かる認知機能チェック(無料)はこちら
- 認知症は予防できるの?
- 認知症の種類とその詳細はこちら