高齢者の運動機能を測定する「ロコモヘルパー」発売

2016年6月10日

キヤノン開発の運動機能測定システム

キヤノンITSメディカル株式会社(キヤノンIM)は、介護スタッフらによる高齢者の運動測定を効率化するために、運動機能測定システム「ロコモヘルパー」を、6月1日より発売開始した。

「健康寿命」で認知症を予防

厚生労働省は近年「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の啓発活動に力を入れており、介護予防事業所などで高齢者の健康状態の把握を推進している。超高齢社会を迎える日本では、高齢者が元気であること、「健康寿命」の延伸が1つのカギとなる。

認知症予防においても、ウォーキングなどの有酸素運動を習慣化することが効果的だとされており、高齢者が運動機能を維持し健康であることが、認知症発症の低減につながっていく。

運動測定の効率化

介護事業所では、ロコモの判断基準となる開眼片足立ち・椅子の立ち座り・最大一歩などを定期的に測定。測定結果をデータ化することで今後に役立てることができる。しかし、測定にともなう煩雑な行程が介護スタッフの負担ともなっている。

「ロコモヘルパー」は、利用者の骨格情報を赤外線深度センサーカメラで撮影し、運動種目ごとの骨格の動きを自動測定、評価、記録できるため、介護スタッフの業務を大幅に効率化。録画機能により、運動測定後の確認や分析にも活用できる。

キヤノンIMは、開発した「ロコモヘルパー」の実証実験を、介護事業を展開する株式会社ソラストと聖隷藤沢ウェルフェアタウンに依頼。利用者や介護スタッフから好評を得ており、ソラストは今後、全国の通所介護サービス46事業所に導入していく方針だ。

(画像はプレスリリースより)

▼関連記事
認知症予防法についてはこちらで紹介

▼外部リンク
キヤノンMJ プレスリリース(PR TIMES)
キヤノン「ロコモヘルパー」


このページの
上へ戻る