九州大学がMCIの新たな早期診断バイオマーカーを発見!

2016年5月26日

九州大学大学院医学研究院の山崎貴男学術研究員と飛松省三教授らは、軽度認知障害(MCI)患者と健常老年者を区別できるバイオマーカーを発見した。

どんな仕組み?

同院は、これまでMCI患者は、オプティック・フローと呼ばれる放射状方向の運動刺激※に対する脳反応が特異的に低下していることを報告していた。

※オプティック・フローとは
網膜上の視覚像の流れのこと。自己運動の知覚に関与し、後部頭頂葉で処理される。

今回はその研究をさらに発展させ、新たな患者群でオプティック・フロー刺激は高い特異度、高い感度をもって、MCI患者と健常高齢者を区別できることを発見した。

今回の発見による今後への期待

これまで、早期診断バイオマーカーとして、脳脊髄液検査やアミロイドイメージング※が報告されているが、侵襲性やコストの問題が指摘されており、理想的なバイオマーカーは未だ確立されていないのが現状。

※PET(陽電子放射断層撮影)を用いてアルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドが脳にたまっているかを調べる検査方法

今回の研究成果から、誘発脳波検査(オプティック・フロー刺激を用いた検査)は身体に害を及ぼさない上、安価かつ信頼性のあるMCIの早期診断バイオマーカーとなることが期待される。

また、認知症患者の迷子や危険運転が社会問題となっているが、これらはオプティック・フロー知覚の障害と関連があることから、本手法は迷子や危険運転の起こしやすさの判定にも利用できるのではないかと期待されている。

(画像はイメージです)

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MCI状態での早期発見の重要性はこちら

▼外部リンク
九州大学プレスリリース


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