熊本県 避難所における認知症の人への配慮・支援のための手引きを作成

2016年5月11日

認知症の人の心身に配慮を

熊本地震で多数の被災者が発生し、避難所にも認知症の人や家族、高齢者がいることから、熊本県では「避難所での認知症の人や高齢者の健康管理」と「避難所での認知症の人と家族支援ガイド」を作成し公開した。これらの手引きは同県のホームページから閲覧できる。

水分の多い食べ物は高齢者に

「避難所での認知症の人や高齢者の健康管理」では、人間は加齢とともに食べ物を飲み込みにくくなるため、果物や缶詰など、水分が多い食べ物を優先的に高齢者に行き渡るよう求めている他、高血圧や糖尿病患者への注意喚起、急性肺血栓塞栓症、いわゆるエコノミークラス症候群予防のための体操なども紹介されている。

認知症の人は急激な環境の変化が苦手

「避難所での認知症の人と家族支援ガイド」は、急激な環境の変化が苦手な認知症の人のために、不安を軽減するための工夫や、避難所内に認知症サポーターなど、認知症に詳しい人がいないかを確認すること、周囲の理解などを求めている。

また、同県では認知症に関する悩みや心配事の相談窓口としてコールセンター「認知症ほっとコール」を設置、この電話番号は096-355-1755で、午前9時から午後6時までとなっている。

(画像は熊本県のホームページより)

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▼外部リンク
避難所での認知症の人やその家族への配慮等について


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