前後どちらの転倒も予防できる車椅子発売開始
フランスベッドから前後への転倒を予防できる車椅子発売
平成28年4月21日、フランスベッド株式会社は前後への転倒を予防できる新機能の車椅子「転ばなイス」を、自社ブランドリハッテックより発売すると発表した。発売開始は同年5月10日からである。
転倒による事故を予防
認知症が進行すると、普通であればできる些細な注意も難しくなってくる。日常生活において車椅子を使用している場合、ブレーキのかけ忘れやステップに足をかけたままでの立位等による事故を、起こしやすくなってしまうのだ。
そして、こうした転倒事故は寝たきりや打ち所が悪ければ最悪の事態にも繋がりかねない。
これらを踏まえ今回発売される車椅子をみると、このような転倒を防ぐための工夫がなされているため、当人の安全及び日常生活向上に役立つといえる。
転倒防止に繋がる2つの機能
この車椅子になされている、転倒防止のための機能は主に2つある。1つは、前方向への転倒を予防するためのセーフティフットサポートだ。通常車椅子を利用しているという前提で一時的に立位になる場合、ステップを上げる等して足場を確保した上で立位にはいる。
しかし、認知症が進行して認知機能が低下してしまうと、足場を確保せず立ち上がろうとしてしまうことも起き得る。
そこで、この車椅子ではステップをどかさずに体重をかけてもステップ自体が下がり、地面につくようになっているため、転倒を予防することができるのだ。
そして転倒防止2つ目の機能は、ブレーキをかけ忘れたままでの立位に移行した場合での転倒防止である、自動ブレーキ機能だ。
ブレーキをかけ忘れた状態で立位にはいろうとすると、後ろへ転倒してしまうがこの車椅子では立位動作にはいった時点で、スプリングにより自動的にブレーキがかけられるため、転倒せず安全に立ち上がることができる。
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▼外部リンク
2016/04/21前にも後ろにも転ばない新機能車いす「転ばなイス」発売
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