日本で唯一の若年性認知症コールセンターが2015年の相談実績をまとめる

2016年5月8日

相談件数の推移は

社会福祉法人仁至会の認知症介護研究・研修大府センター(認知症介護研究・研修大府センター)は4月1日、運営している「若年性認知症コールセンター」(コールセンター)で2015年に相談を受けた実績をまとめた「若年性認知症コールセンター2015年報告書」をホームページに掲載し発表した。

報告書によれば、年間の相談件数は2010年には1055件だったのが2015年には2240件と2倍以上に増加し、過去最高となった。

また、認知症となった人からの相談も増加して、相談件数の41.1%にのぼっている。

認知症介護研究・研修大府センターでは、

認知症に対する関心の高まりと、認知症を自分のこととして身近に感じる人の増加を示唆するとともに、当センターの認知度や信頼感が広がっているとも受け止めることができる
(同報告書より)

と分析している。

コールセンター設立の経緯は

2008年に厚生労働省は、「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」を実施した結果を受けて、若年性認知症施策の様々な取り組みの1つとして、気軽に相談できて支援機関等に適切に結びつけられる「若年性認知症に係わる相談コールセンター」を全国に1か所設置することを決めた。

それを受けて、認知症介護研究・研修大府センター内にコールセンターが開設され、2009年10月1日から運営されている。

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若年性認知症とは

▼外部リンク
「若年性認知症コールセンター2015年報告書」[pdf]
センター長挨拶・沿革|若年性認知症コールセンター
「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」報告書[pdf]


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