【東畠先生の福祉用具コラム(第3回)】転倒の衝撃を守るために

2016年2月23日

厚生労働省が作成した介護予防のチェックリストには「この1年間に転んだことがありますか」という項目がありますが、要介護状態に陥るリスクの1つに「転倒」があります。とりわけ認知症の場合、「転倒」する危険が高くなると言われています。そこで今回は、転ばないようにするための機器ではなく、転んだときの衝撃を緩和するためのものの紹介です。

ヒッププロテクター、あるいはヒップガードルと呼ばれるもので、大腿骨頚部骨折の予防のために大転子という股関節、大腿骨の外側のでっぱり部分をガードするものです。下着の中にパッドやクッション材を入れたもので、複数のメーカーから市販されています。

男性用、女性用、色やサイズがありますので、最初は販売している福祉用具事業所などの店舗で相談してください。というのは、パッドやクッション材がぴったり体に当たっていないと衝撃吸収の効果が得られないからです。

最初は違和感を感じるかもしれないので、初めて購入の際は、手触りや肌触りも含めて選んだほうが良いでしょう。値段はおおよそ1枚3000円~9000円ぐらい。残念ながら介護保険の対象ではありません。

また転んだときの頭部を守るための帽子も市販化されています。帽子の内側に衝撃緩和剤入りのインナーを取り付けたもので、インナーだけの別売りもしています。

帽子自体は、野球帽やワークキャップなど種類も様々、色柄も豊富ですので、普段からかぶっていてもよいのではないかと思います。私自身、1月の東京に降った雪で転んだ一人で、思い切りお尻を打ちました。「転倒」は他人ごとではないと実感した次第です。

参考)保護帽アボネット[pdf]

東畠先生のプロフィール

国際医療福祉大学大学院 准教授
医療福祉経営学博士
厚生労働省「福祉用具における保険給付の在り方に関する検討会」委員
一般社団法人全国福祉用具専門相談員協会 理事

【主な著書】

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