北欧産「ビルベリー」がアルツハイマー病予防に効果ありとの論文発表
2016年1月のNutritional Neuroscienceに掲載
サプリメントの開発・販売を手がける株式会社わかさ生活は、鳥取大学の河田康志教授らとの共同研究において、論文『アントシアニンによるアルツハイマー病のin vitroおよびin vivoモデルにおけるアミロイドβの分子形態変換を介した蓄積・毒性の抑制』を発表。
2016年1月のNutritional Neuroscienceに掲載されたことを明らかにした。
北欧産野生種ブルーベリー
わかさ生活は長年、同社が手がけるサプリメントの主成分である北欧産野生種ブルーベリーの「ビルベリー」について、その機能性や有効性に関する研究を続けてきた。
同研究では、アルツハイマー病の発症に深く関わるとされているアミロイドβタンパク質の凝集に対し、ビルベリーエキスがどのような働きをもつかを、試験管(in vitro)と動物(in vivo)実験で検証。
アントシアニンを豊富に含む「ビルベリー」
その結果、ビルベリーエキスに豊富に含まれるアントシアニンが、アミロイドβタンパク質の線維化を抑制し、その過程で形成される物質の毒性を減少させることが明らかになった。マウスによる短期記憶力の動物実験においても、認知機能改善が認められた。
ビルベリーの果実は、数あるブルーベリーの中でも小粒な方だが、内側まで色素が濃い。またアントシアニンが15種類も含まれており、一般のブルーベリーにくらべて含有量が最も多い。さらにミネラルの一種である亜鉛とマンガンを、他に抜きんでて豊富に含んでいるという特性をもつ。
ビルベリーエキスに含まれる成分が、アルツハイマー病の予防や記憶力の低下を改善するという可能性が学術的に認められたことで、「ビルベリー」に関する今後のさらなる成分研究が期待される。
(画像はプレスリリースより)
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わかさ生活研究所 論文発表
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