色彩による五感への刺激は認知症高齢者のQOLを高める

2015年12月13日

ダスキンのホームインステッド事業

株式会社ダスキンは、12月7日、同社が展開するホームインステッド事業において、マスコミを対象としたセミナー『認知症ケアの最新事情 ~認知症高齢者のQOLを高める五感刺激と色彩福祉の可能性~』を開催した。

佐藤眞一教授とカラリスト・ヨシタ氏のトークセッション

まず大阪大学大学院人間科学研究科の佐藤眞一教授が登壇し、認知症高齢者・軽度認知障がい高齢者の五感を刺激することがいかに重要かについて、最新の研究成果をもとに講演をおこなった。

続いて株式会社カラースペース・ワムの代表ヨシタミチコ氏が登壇、色彩が認知症ケアに与える可能性についてのトークセッションがおこなわれた。カラースペース・ワムは、今年10月よりホームインステッド事業において導入された「色彩組色(R)ドリル」を、佐藤教授と共同で開発。ヨシタ氏は、色彩によってQOLを高める色彩福祉活動にとくに力を入れている。

脳に伝わる情報の9割が「視覚」

記憶は、外界の情報と頭の中の情報を照合することであり、見る、聞く、匂いを嗅ぐなどの五感への刺激の情報処理が認知機能。とくに情報の9割近くが目で見ることによって人間の脳に伝えられるため、「視覚」は大事な情報源といえる。

「色彩組色ドリル」は、色を選び、ちぎって台紙に貼り「組色作品」を完成させることで、快い達成感を得るというもの。「言語力、洞察力、理解力、想像力、コミュニケーション力、内省力といった6つの色彩効果」によって脳を活性化させる。

認知症発症前から、五感にさまざまな刺激を与えて認知の「予備力」を蓄えることで、認知症を予防し進行を遅らせるという、今後の可能性に期待したい。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
ダスキン ホームインステッド プレスリリース(PR TIMES)
ダスキン ホームインステッド HP

▼関連記事
認知症予防法についてはこちらで紹介


このページの
上へ戻る