認知症治療薬の処方量について医師が調査

2015年12月4日

新団体を設立、調査研究開始

一般社団法人「抗認知症薬の適量処方を実現する会」は11月23日、東京で設立総会を開催した。総会では、現場からの情報を集め認知症治療薬の処方量について提言を行っていくことを明らかにした。

調査方法は、アンケートが中心

同会は、今後、認知症患者やその家族、医師へアンケートを行い、認知症治療薬の副作用について調べる方針だという。

認知症治療薬の副作用には、怒りやすくなったり、歩行障害などがあり、「抗認知症薬の適量処方を実現する会」は、患者にあった適切な量と使用を訴えていく。調査研究の結果の中間発表を、来年の3月に行われる予定。

現在では、認知症治療薬を規定通りに処方をすると、症状が悪化するパターンが報告されている。総会では動画も紹介され、そのなかで、治療薬の量を減らしたことで症状が軽くなった患者を紹介している。

4種類の治療薬

現在、日本国内で認められている認知症治療薬は、4種類ある。どの治療薬も少量から開始し、有効量まで増量する。

治療薬の量を増量することで、患者に副作用が起きている事例も認められている。処方量を減らす場合もあるが、副作用がでた患者全員の量を減らす訳ではない。処方量を減らすことができない場合もある。

(画像はイメージです)

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▼外部リンク
「抗認知症薬の適量処方を実現する会」代表長尾和洋オフィシャルサイト

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