ツクイのデイサービス、「コグニバイク」の導入で認知症予防を
デイサービス94カ所で導入
全国的にさまざまな介護事業を展開している株式会社ツクイでは、運営するデイサービス94カ所においてエルゴメーター「コグニバイク」を導入し、認知症予防に向けた機能訓練を開始すると発表した。
デュアルタスク方式のエルゴメーター
「コグニバイク」は、国立長寿医療研究センターとインターリハ株式会社が共同開発したコグニサイズの理念をもとに開発された運動機器。ペダルをこいで回転させることで身体を使い、記憶・計算などの課題をこなすことで頭も同時に使うという、デュアルタスク方式のエルゴメーターである。
運動と認知課題を同時にこなすコグニサイズ
コグニサイズとは、身体を動かすことと計算やしりとりなどの認知課題を組み合わせた運動をいい、認知症の予防を目的としている。英語の 「cognition(認知)」と「exercise(運動)」を合体し 「cognicise(コグニサイズ)」と名づけた。運動の種類によって、コグニステップ、コグニダンス、コグニウォーキング、コグニバイクなどの種類がある。
コグニバイクは、コグニサイズのバリエーションの1つとして、体力の弱い人でも楽しく効果的な運動ができる機器であり、転倒リスクがほとんどなく、場所もとらない。
認知症予防に向けた取り組み
厚生労働省は、2012年、軽度認知障害(MCI)を含めた認知症患者の数は800万人を超え、65歳以上の約4人に1人が認知症またはその予備群と推計している。高齢化が進む中、認知症予防への対応が大きな課題となっている。
認知症につながる要因としては、生活習慣病や喫煙、うつ病、運動不足などがあげられる。ツクイのデイサービスでは、認知症予防に向けてさまざまな取り組みをおこなっているが、中でも運動不足の解消が、認知機能の維持・向上に効果的だと考える。とくに軽度認知障害(MCI)には、頭を使いながら運動をするデュアルタスク(二重課題)トレーニングが効果的な予防対策の1つであるとしている。
ツクイは、コグニバイクの導入によって、デイサービスにおける個別機能訓練への積極的参加を促し、認知症予防に向けた取り組みによる「心身機能・生活機能の維持・向上」を通して、高齢者の在宅生活をサポートしていくという。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
株式会社ツクイ ニュースリリース
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