『認知症医療は論より証拠』 -画期的な治療法「コウノメソッド」とは?
河野和彦氏監修、山野井正之氏によるルポルタージュ
株式会社現代書林は、河野和彦氏監修による新刊書籍『認知症医療は論より証拠』を、10月15日に発売した。著者は現代書林特別取材班の山野井正之氏で、「認知症は治らない」という常識に一石を投じる画期的な治療法を紹介している。
名古屋フォレストクリニックの医師である河野和彦氏は、30年以上にわたり認知症医療に取り組み、「コウノメソッド」とよばれる独自の医療方法を生みだした。同書は、全国各地でコウノメソッドを実践する医師らを取材したルポルタージュとなっている。著書に、『完全図解 新しい認知症ケア 医療編』(講談社)、『コウノメソッドでみる認知症診療』(日本医事新報社)、『症例DVD付 認知症の正しい治し方』(現代書林)などがある。
コウノメソッド実践医や介護関係者らへのインタビュー
『認知症医療は論より証拠』では、まずプロローグとして、認知症医療の3つの問題点とコウノメソッドの特徴について解説。第1部「コウノメソッド実践医の記録」、第2部「コウノメソッド介護者。サプリメントメーカーの記録」においては、医師や介護関係者に対するたくさんのインタビューが掲載されている。
たとえば、ピック病を患う79歳の男性の場合。アリセプトを処方され、興奮して机を叩いたり他人にちょっかいを出したりしていたのが、アリセプトを中止しウィンタミンを処方すると、すぐに改善し、柔和で親しみやすい性格となった。
レビー小体型認知症の90歳女性の場合。完全に寝たきりで、ひどくやせてガリガリであったのが、コウノメソッド実践後は、食欲が戻って体重も増え、笑顔を取り戻し体も動くようになった。
LPC(レビー・ピック複合型認知症)を患う85歳女性の場合。リスパダールなどの影響によりパーキンソン病様症状が出ており、精神的な起伏も激しかったが、表情が穏やかになり、歩いて元気に通院するようになった。
LPCを患う84歳女性の場合。ピック症状がひどく、暴言、暴力、弄便、徘徊、妄想などがひどかったが、治療後はピック症状がおさまり、良好な様子で在宅療養中。
「コウノメソッド」とは具体的にどのような治療法なのか、詳しく知りたい人は、一度読んでみてはいかがだろうか。定価は1500円(税別)。
(画像はamazon.co.jpより)
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現代書林『認知症医療は論より証拠』
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