世界初 認知症患者に「古細菌」の感染症を確認

2015年8月21日

認知症患者から古細菌と思われるDNAを発見

認知症患者の脳から「古細菌」が感染したとみられる証拠を発見したとの研究成果を、鹿児島大学の高嶋教授らの研究チームが、アメリカ神経学会のオンライン誌上で発表した。古細菌が原因の感染症が確認されたのは世界で初めてのこと。 

長年の研究が実を結ぶ

研究チームは2005年から約7年間、宮崎県と鹿児島県で症状が進行している認知症患者4人の発症原因を突き止めるためMRIで調査した。

その結果、脊髄や脳などに炎症が見つかり、脳組織の一部を採取し顕微鏡で調べたところ、古細菌の一種とよく似た配列のDNAが数多く発見された。 

「病原性はない」との定説が覆る

古細菌と細菌とは進化系統上別生物であり、古細菌は塩分濃度の高いところ、また火口や海底などといった高温高圧という特殊な環境で活動しているので人間に感染して病気の原因となったという記録はない。そのため、古細菌は病原性は持たないと考えられてきたが、その定説は覆された。 

高嶋教授は「新たな患者は見つかっていないので感染は広がっていないと考える。これまでの医学では触れられることがなかったため、原因不明の病気の原因解明につながる可能性がある。」と語った。

(画像はイメージです)

▼外部リンク
アメリカ神経学会



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