徘徊の早期発見へ サポーターメール配信サービス開始
2015年8月23日
下関市が開始
山口県下関市は、8月6日より「認知症高齢者サポーターメール」の配信を始めた。認知症の徘徊で行方不明者が出たときに、登録者サポーターに素早くメールで情報を伝え、早期発見、保護をするために情報提供を求める。
配信するメールは、行方不明者の身長、服装の特徴、行方不明になったときの日時や場所、本人の写真が送られる。下関、長府、小串の3つの警察署で情報を共有する。
市防災メールシステムを利用
下関市は、市の防災メールシステムを利用して、「認知症高齢者サポーターメール」を配信する。受信を希望している利用者へ情報を配信し、徘徊者の保護を目指す。
徘徊者の情報も、家族が希望した場合のみ配信する。また、登録者の追加募集も開始し、多くの人に「認知症高齢者サポーターメール」を配信したい考えだ。
全国的に増加している徘徊
下関、長府、小串の3つの警察署で、2014年に受理した認知症から徘徊になった行方不明者の件数は、29件だったのに対して、今年、6月の時点で24件の届け出があった。
全国的にみて、認知症患者は増加している。厚労省研究班が各年層の認知症の有病率を調べた結果、2025年には、6,750,000人、2060年には、8,500,000人の認知症患者がいるという結果が出た。これからの認知症の増加に向け、下関市は、徘徊者保護へ一歩前進した。
▼外部リンク
下関市ホームページ 新着情報
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