「パーソン・センタード・ケアをともに深める会」開催。認知症介護の新しい形とは
2015年7月27日
和里の8周年記念事業として市民講座を開講
社会福祉法人太樹会の和里の8周年記念事業として、認知症ケア市民講座を行う。講座は、「第1回パーソン・センタード・ケアをともに深める会」を、8月8日に畿央大学で開催する。
主催は、和里CSR推進室が行い、DCM関西地区ブロック会と奈良県認知症ケア専門士会が共催する。
パーソン・センタード・ケアを広める
パーソン・センタード・ケアは、認知症介護の理念で、イギリスの臨床心理士が提唱した。これは、昔からの認知症患者に対する捉え方を再検討して、認知症患者の個性や人生、尊厳などしっかり向き合うことで、認知症患者にとって最善なケアを目指すものだ。
認知症患者の行動を観察して、どのような行動をおこして、どのような状態になるかを記録する「認知症ケアマッピング」というツールを使い、認知症患者の隠れたニーズやケアの改善に役立てる。
現在、このパーソン・センタード・ケアは、世界中で注目を集めている。イギリスは、このケア法を国家基準に取り入れ、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、デンマークでも取り入れられている。
認知症患者の能力の衰えを助け、能力を引き出すことで、認知症患者の改善につながる。
3人の講師が応援
「第1回パーソン・センタード・ケアをともに深める会」には、北海道の特別養護老人ホーム緑風園で総合施設長をしている菊地雅洋氏と、NPO法人その人を中心とした認知症ケアを考える会の代表理事の村田康子氏、認知症介護研究・研修大府センターの中村裕子氏の3人が講師を務める。今までの介護方法を見つめ直すことで、新しい介護方法を創り出していけると考える。
▼外部リンク
社会福祉法人太樹会の和里
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