この運転者・・・認知症患者かも
2015年6月13日
認知症の疑いがある高齢男性の6割が運転
国立長寿医療研究センターは、認知症の疑いがある高齢男性の6割が自動車運転を続けているという調査結果をまとめた。
2011~13年にかけて、65歳以上の10,000人を対象に実施された調査において、292人が認知症と判定された。男性162人中6割の99人が、運転を継続的に行っていた。また、女性は、20人で15%の人が運転を継続していた。
さらに、日常生活に支障がないレベルで、認知機能が低下していた男性では86%、女性も37%が運転を行っているという。
認知症と車の運転
現在、逆走運転など、高齢者の交通事故が問題となっている。そこで、国会では、75歳以上のドライバーに対して、認知機能検査の厳格化する改正案が提出された。
新潟県では、認知症と車の運転についての研修会が開催された。認知症でも、生活する上で車の運転が必要な患者もおり、認知症患者に運転を辞めるように指導するときは、病気に対して十分な説明が必要になる。
3か月の訓練で「運転寿命」を延ばす
国立長寿医療研究センターは、認知機能が下がっても訓練で安全に運転ができると考えて、再訓練プログラムを試作。
計算問題や間違い探しのトレーニング、動体視力を鍛えるためのトレーニング、運転シミュレーター講習など、3か月の訓練を行うものだ。現在、一部の認知機能の低下が見られる200人が受講している。
▼認知症関連おすすめ書籍
▼認知症ねっと おすすめサービス
▼外部リンク
国立長寿医療研究センター
【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 【広川先生監修】5分で分かる認知機能チェック(無料)はこちら
- 認知症は予防できるの?
- 認知症の種類とその詳細はこちら