アルツハイマー型認知症の治療薬に新しい糸口

2015年6月11日

ショウジョウバエが糸口

国立長寿医療研究センターは、アルツハイマー病の治療薬を探索するための新しい糸口として、ショウジョウバエを用いる方法を見つけたことを発表した。

今回の研究は、アルツハイマー病分子病態・治療開発プロジェクトチーム、創薬モデル動物開発研究プロジェクトチーム、治療薬探索研究部、名古屋大学との共同研究となる。

アルツハイマー病の原因

アルツハイマー病は、脳の認知機能低下に伴ってタウというタンパク質が、神経原線維変化を起こし蓄積することで発症する。神経原線維変化から、認知症機能低下が起きることで、アルツハイマー病が発症する。

それらの結果から、研究チームは、タウの蓄積を抑えることで、治療につながると考えた。研究チームは、ショウジョウバエを用いてタウの蓄積を抑制することを発見した。ショウジョウバエを用いて、酸化ストレス応答を誘導する。その結果、タウの代謝が行えると結果が出た。

ローズベンガルの投与

研究チームは、安全に酸化ストレスに対応できる物質を探してみると、赤色の着色料でローズベンガルを発見した。

ショウジョウバエへローズベンガルを投与することで、タウの蓄積を抑え、認知機能を改善する働きがみられた。このことから、アルツハイマー病のタウの蓄積を抑える効果が期待できる。

(画像はプレスリリースより)

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▼外部リンク
国立長寿医療研究センター プレスリリース

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