クルミ入り地中海食がアルツハイマー型認知症を予防に効果ありとの研究発表

2015年6月16日

PREDIMED(地中海食による疾患予防)

5月11日、PREDIMED研究の無作為化臨床試験における研究結果が、「JAMA(米国医師会雑誌)」に発表された。ナッツを頻繁に摂取する地中海ダイエット食は、認知機能によい影響を与え、アルツハイマー病を予防するというものだ。

2013年、世界最大級といわれる栄養学臨床試験PREDIMED(地中海食による疾患予防)において、オリーブオイルまたはクルミを半量ふくむミックスナッツを加えた地中海食が心血管リスクを削減するということが確認されている。

447人に無作為化臨床試験

今回のサブ試験では、心血管リスクは高いが認知機能が良好な55~80歳のPREDIMED試験参加者447人を対象として、神経心理学的検査を実施した。そのうち223人は女性で、平均年齢はほぼ67歳。

臨床試験では、参加者を無作為に3つの食事群に振り分けた。第1群155人は、地中海式ダイエット食とエキストラバージンオリーブオイルを週に1リットル摂取、第2群147人は、地中海式ダイエット食とクルミを半量ふくむナッツ類を1日30グラム摂取、第3群145人は、低脂肪食を摂取した。

クルミを半量ふくむミックスナッツ追加食に効果

追跡調査の結果、クルミを半量ふくむミックスナッツ追加食を摂取した第2群が、他の対照食摂取群にくらべ、記憶力が有意に改善したことが判明した。さらに軽度の認知機能障害が合計37例見つかっており、オリーブオイル追加食群が17例(13.4%)、低脂肪食群が12例(12.6%)、ミックスナッツ追加食群が8例(7.1%)という結果であった。

このことから、クルミなどナッツ類を加えた地中海ダイエット食の摂取は、加齢にともなう認知機能障害を抑える可能性が示唆された。ナッツ類には高い抗酸化・抗炎症作用があり、とくにクルミには酸化を予防するポリフェノール類が豊富なため、神経系の障害を改善するといわれている。

またクルミは、うつ病対策に効果的であると考えられているオメガ3脂肪酸が豊富にふくまれている点でも注目されており、クルミを中心としたナッツ類のさらなる研究成果が期待されている。

(画像はプレスリリースより)

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▼外部リンク
「Mediterranean diet plus olive oil or nuts associated with improved cognitive function」
カリフォルニアくるみ協会 プレスリリース(PR TIMES)
カリフォルニアくるみ協会


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