施設抜け出した認知症男性、また警察官が気づかず公園に放置
2015年6月10日
70代の認知症男性
東京都北区の介護施設から70代の認知症男性がいなくなり、近くの路上で発見されたが、警察官が認知症とは気づかず、公園に放置したことが、6月4日に明らかとなった。
5月29日の朝、東京都北区の路上で70代男性が転倒して頭にけがをしているのが発見され、病院に搬送された。病院では、男性が認知症と気づかず、病院からの要請を受けた滝野川署員2人が、男性の告げた住所にもとづき北区のアパートまで送った。
部屋は男性が数カ月前まで住んでいた場所だったが、すでに空き家となっていた。しかし男性に土地勘があったため、署員は午前10時ごろ、男性を近くの公園で降ろしてそのまま署に戻った。
当初は行方不明男性と気づかなかった
一方、男性が入居している北区の介護施設は、同日早朝、認知症男性が行方不明になっていることを、別の署に届け出ていた。昼過ぎに同署から連絡を受けた滝野川署は、公園に放置した男性がこの男性であることにようやく気づき、捜索。
男性は、公園から約1.2キロ離れた路上で再び転倒し、再度病院に運ばれていたことが判明した。男性は約6時間後に保護され、無事介護施設に戻った。
去年の中野区の教訓生かされず
去年8月には、同じく東京都中野区の路上で倒れていた認知症の男性が、保護されずに死亡するという事件があった。これを受け警視庁では、認知症が疑われる人への対応について、周知を徹底することを都内すべての警察署に通知し、再発防止に取り組んでいた。
それにもかかわらず、今回認知症の男性を保護できなかったという結果について、警視庁は、
「中野区での教訓が生かされておらず、すべての警察官に改めて指示を徹底し、再発防止に取り組みたい」(NHKニュースより引用)
と述べているという。
▼認知症関連おすすめ雑誌
▼認知症ねっと おすすめサービス
▼外部リンク
警視庁
【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 12/20(金)「オンラインフレイル予防講座」運動編を開催(福岡市)
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 【広川先生監修】5分で分かる認知機能チェック(無料)はこちら
- 認知症は予防できるの?
- 認知症の種類とその詳細はこちら