「徘徊防止システムLYKAON」徘徊行動をスマホへ知らせる

2015年6月15日

顔認証システムを使って

LYKAON株式会社は、顔認証技術を使い、認知症の徘徊対策として「顔認証徘徊防止システムLYKAON-リカオン-」の販売を始めた。

徘徊行動をとる対象者の顔情報を登録して、住居や介護施設の出入り口などにカメラを設置。対象者が外出しようとしたら、警告やアラームがなり、外出を防ぐ。また、介護者がそばにいなくても、スマホに対象者の外出を知らせる通知を受け取ることで、認知症の徘徊を防ぐ。

今までとの違い

今までの徘徊システムの対策は、タグやセンサーを利用する物が中心だった。しかし、高齢者がシステムに必要な端末を持たずに外出してしまうケースが多く、課題になっていた。

今回の「顔認証徘徊防止システムLYKAON-リカオン-」は、顔認証技術を使用することで、特定の端末を持つ必要もなく、高齢者の認知症患者にも負担にならない。

増加する認知症患者

現在、認知症患者は、4,00万人以上おり、2025年には、700万人を超える試算が出ている。また、年間1万人が徘徊によって行方不明になっている。

認知症の徘徊は、事故や行方不明になるケースが増加し、深刻な社会問題になっている。今回発売した「顔認証徘徊防止システムLYKAON-リカオン-」を使用することで、認知症患者の「監視されている」という心理ストレスを軽減するだけでなく、スタッフや介護者の負担を減らす。

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