若年性認知症実態調査結果 4割が若年性認知症を「知らなかった」と回答

2015年6月8日

若年性認知症の実態と把握

静岡県は、若年性認知症の実態調査を行った。静岡県での調査は、今回が初めてとなる。今回の調査の結果から、県民に対して若年性認知症の理解を求めると同時に、患者の相談や支援体制のサポートに役立てる。

医療機関や介護サービスに対して、65歳未満の認知症患者数の把握と、患者本人とその家族の生活実態を把握するために症状や生活実態、要望を調査した。

認知症患者やその家族は

今回の若年性認知症の調査では、30歳未満の認知症患者は、認められなかった。30歳から徐々に増えていき、60歳以上になると全体の57.7%が認知症と診断された。脳血管性認知症が男性に多く、女性はアルツハイマー型認知症が多い。

認知症患者とその家族への調査では、発症時に若年性認知症について知らなかったと答えた患者とその家族は、43.9%と表示された。また、近所に若年性認知症であることを伝えている患者は、39.6%と全体の4割弱が近所には伝えていなかった。

今後の課題

若年性認知症患者とその家族にとって、困ったことは、「若年性認知症患者が頼れる人が近くにいない」、「若年性認知症が利用できるサービスが少ない」ということだった。

また、認知症発症後に仕事を続けたいと思っても、退職している場合が多いという結果がでた。今後は、今回でた結果を元に若年性認知症について正しい知識を身に付け、対応していく必要がある。

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